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中学校バドミントン部活動での体トレについて考えてみました②~体トレに頼るメンタルモデル~

みなさんお元気ですか?うちバドへようこそ!おおかみパパです。
今日もよろしくお願いします!

1回あいだが空きましたが、中学校バドミントン部活動での体トレについて考えてみましたの続きです。
今回は指導者側の心理をちょっと推察してみようと思います。

体トレ、ランニング大好きな指導者はこんなモデルを頭に描いているのではないでしょうか?

ランニングと試合結果の概念図



かんたんに言うと、走った分だけ強くなる。他の学校より走れば、良い成績をあげられる。体力勝負ってやつですね。
でも、このグラフみたいにはなりませんよね。ここには2つの限界があると思います。時間の限界と子供の限界です。


時間の限界はあたりまえですね。1週間の練習時間は限られています。熱心な指導者は頑張ってくださいますが、学校だと授業がありますし、総下校時刻も決まっています。最近では朝練も悪者?になりつつあります。テスト前には休みもありますし、先生の研修もあります。

…という訳で、上限はおのずと決まります。指導者が熱心な学校の間では練習時間に差がつけられません。そうすると今度は時間で差がつけられない分、グラフの上達角度を上げようと考えるわけです。つまり、負荷を増やします。

ランニングと試合結果の概念図


ただランニングするのではなくて、坂を走らせるとか、階段を走らせるとか。負荷をあげることで短期間、短い時間で成果をあげようと考えるわけです。
#中学生相手にはあまり褒められた方法ではありませんね...。


さて、これで負荷をどんどん上げれば、どんどん成果を上げることができるでしょうか。他の学校に勝てるようになるでしょうか?

無理ですよね(苦笑)。

角度をどんどん上げていくと、今度は子供の限界にぶち当たります。

ランニングと試合結果の概念図


子供の限界の1つは心の問題です。バドミントン部の子供たちはバドミントンがしたくてバドミントン部に入っているはずです。ランニングがしたくてバドミントン部に入るって子は…いないでしょうね(笑)。だからランニングが嫌いでやめちゃうんです…。このときの”我慢”ってのは今の世の中で必要なスキルでしょうか?
#おおかみ的には否です。

もう1つは体が持たなければ怪我/故障になります。負荷を上げすぎれば故障になるのは当たり前ですが、中学生の場合にはここにも難しい問題があります。
中学生は体の成長にばらつきが大きい世代です。我が家のこぶたたちのようにちびっちゃい子もいれば、大人と同じ体格の子供もいます。

チームを強くするために…と考えると、どうしても上の子供に合わせることになります。もちろん、ちびっちゃくて上手な子供もいますが、体格の良い子が有利であることは間違いありません。そこで体格の良い子に合わせて負荷を上げていくと、当たり前の話としてちびっちゃい子供にはオーバーワークになります。逆にちびっちゃい子供に合わせると…体の完成度が高い子供には物足りなくなります。この差が大きいのが中学校世代です。


というわけで、体力で勝つ!根性で勝つ!というアプローチを部活動という集団で行うことは難しい。時間的にも、からだ的にも制約の厳しい中学デビューバドラーには無理があるようにオオカミは思います。

今回もここまでおつきあいいただきありがとうございました!
ではまた!
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4 コメント:

  1. 確かにバドミントンは走らせるというイメージがありますね。
    試合の日は、優勝するまで数えると8試合ぐらい平気でしますから、体力負けしないようにとのことだと思ってました。
    私自身、マラソンしてるので体力には自信があったのですが、社会人バドで60歳代の方々に動かしまくられてぜんぜん体力に余裕ありません。
    長距離走る持久力と、バドミントンの持久力はぜんぜん別物ですよね。
    長距離走れる持久力はあるに越したことは無いのでしょうが、そこばかりに時間をかけてもあまり効果は無いような気がしてました。
    ただ、よく野球選手が言ってますが、特にピッチャーは走りこんで足腰を強くすると聞きますが、このあたりはどうなんでしょうね?往年の野球選手が言っているだけで、今はそんなことは無いとかあるのでしょうか?

    うちは小学生相手なのでそんなに走らせることはありません。
    たま~~~に、15分ぐらいゆっくり裸足で走らせて最後の一分をダッシュさせて最後の踏ん張りを感じさせてるぐらいです。
    どちらかといえば、フットワークや直線トレーニングを増やして持久力を高めようとしていますね。
    体幹トレーニングも増やしてます。

    私もランニング重視トレーニングには反対派ですね。

    でも、私は楽しいので走りますけど~!





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    1. ちゃんりんさんこんばんは!
      コメントありがとうございます!

      体幹トレーニングは良いですよね。故障が少ないのと、どんな競技でも大事ですから。うちのフーも女の子なんですけど、腹筋割れてます。彼女の場合は水泳で鍛えたんですけどね。

      野球のピッチャーの動きとバドミントンの動きは特性が異なるかも知れませんね。野球はバドミントンのように瞬発的に動き回るわけではないので、ランニングで鍛えるというのも道理にかなっているのかも知れません。バドミントンの場合はバドミントンに合った動きで足腰鍛えれば良いのだと思います。フットワークもしっかり腰を落としてやると、足腰にきますよね。
      #とくに私のような年長者には…(苦笑)。

      はだしで走るのは興味深いですね。足の親指とか、付け根とかへの力の入れかたが上手くなったりするのでしょうか。

      私も若いころは一時的にランニングにはまった時期がありました。
      今はダメですけど  ^^;; 。自発的に怪我なく楽しんで走る分には問題ありませんよね。

      ではまた!

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  2. ご存知のように"運動能力の発達"という観点からすると呼吸・循環器の発達のピークが12,3歳なので、ランニングをすること自体はそれほど的外れではないと思います。とはいえ、身長の伸びも著しい時期なので骨・関節などにかかる負荷およびそれに起因する怪我などのことを考えると、ランニング至上主義はかなり問題ありだと思います。ウォームアップなんかを兼ねて2,3kmくらいで十分なのではないでしょうか。
    それよりは、インターバルトレーニングとか、シャトル運びでフットワーク練習とかを長時間続けてやるのではなく、メリハリをつけてやる方が効果がある気がします。

    パワーをつけるために筋トレするときには誰もボディビルみたいな筋肉つけようとは考えないのに、持久力をつけるためと称してマラソン選手になるんかいという練習をして平気ってのはやっぱりおかしいですよね。


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    1. Bad父さん、こんばんは!コメントありがとうございます!

      確かに、ボディビルみたいな体になったらバドの場合却って動きづらそうですね ^^;; 。
      それぞれのスポーツに合ったやりかたというのがありそうです。

      まずはバドミントンの動きをしっかりやるのが大事かなと思います。そのほうが面白いし、楽しい。中学生の場合、バドミントンに関連した動きの練習とトレーニングだけで時間も体も結構いっぱいかなと思うのです。もちろんランニングをすべてNGとは思いません。Badさんが書かれているように”至上主義”は何とかして欲しいなぁと思うのです。

      具体的には、子供の口から「今日の外周きつかったぁ」とか「今日の坂道走きつかったぁ」とかではなくて、「今日のフットワークきつかったぁ」とか「インターバルトレーニングきつかったぁ」とか聞けるようになると良いなぁ…と思います。

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